出会い
もう今から何年前になるだろうか・・・
その夜。
僕は泣いていた。
えぐっえぐっ・・・
大人げもなく泣いていた。
季節は、
・・・冬・・・だった。
泣いていた場所は、道路。
今でも覚えてる、街路樹の下。
冷たい風も感じない。
鼻水と涙が下にボタボタ落ちる。
横を通る人が僕を振り返るのが分かる。
そばに居た同僚の男が言う。
「もう・・・あきらめろよ、いい加減」
ため息交じりの声が遠くに聞こえた、冬。
僕は誰もいなくなっても、
何時間もその街路樹に寄りかかりながら泣き続けた。
僕はまた、
あの人に振られたのだ。
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